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口と全身の関連

その原因は歯ではない?ストレスで起こるお口のトラブル

確かに歯が痛いはずなのに、歯医者さんでは「異常なし」と言われてしまった。そんな経験ないでしょうか?その症状、もしかしたらあなたのストレスが原因かもしれません。疲れすぎてその原因にすら気付かない人も多いものです。ストレスとお口の関係についてご紹介します。

もしかしてストレスが原因?

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お口のトラブルはお口の中に原因がある。そう思って誰もが歯科に通います。「痛いところ=原因であるところ」と思って行くからです。しかし、身体とは必ずしもそうではないようです。例えば腰が悪い時に背中や足が痛むように、身体のパーツは、たとえパーツであっても関連しているので症状も関連部位に出る可能性があるのです。

そしてこの「痛い」という感覚は非常にあいまいです。痛みが出ない症状もあるからです。麻痺して痛みを感じないという症状すらありますよね。そこに痛みを感じていても、感じていない部分が原因の場合もあります。身体は大変複雑であり、どの部分も支え合って一つの身体を作っているのだと実感する出来事です。

これは歯科の分野にも当てはまります。歯が痛いのに歯に異常がないと言われる。これです。これだけ言われたのでは何がなんだか分からない患者さんは混乱してしまいます。じゃあどこに行けばいいの?そう思ってしまいますよね。

もしかして、あなたに関係あるのは心療歯科かもしれません。心療歯科とは、ストレスなどの心療科の分野から来る病気が歯科の分野の症状で出てしまっている場合、両方を診る事が出来ます。その歯の痛みや違和感は、ストレスによるものかもしれません。ストレスは人を殺します。そう言っても良いくらい病気を引き起こす原因となります。ストレスに焦点を当てて考えていきましょう。

ストレスで何が起こるのか

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ストレスを感じると、以下の2つの変化が考えられます。

  • 唾液腺の分泌が弱まる
  • 食いしばったり歯ぎしりをする

もちろんこの限りではなくたくさんの変化があるのですが、このような変化が特に多くの人に見受けられますので代表で挙げておきます。この2つのことでお口の中にどのような影響があるのでしょうか?

唾液腺の分泌が弱まった場合

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唾液腺とは「耳下腺」「顎下腺」「舌下腺」の3つの分泌腺のことです。外側から指で触れるのでマッサージすることで分泌を促すことが出来ます。エステなどでも刺激してくれる所もあります。

唾液腺の分泌が弱まると、唾液の量が減ります。量が減れば乾燥気味となってしまいます。このお口の乾燥を「口腔乾燥症」と言います。つまりドライマウスのことです。お口の中なので自分で気付きにくく、気づいた時にはなんらかの悪影響が出ている時と考えられます。

これは、緊張している時に喉が渇くのと同じ原理で起こります。つまりストレスによって起こる緊張で、常に交感神経が優位に立ってしまい、唾液を抑えている状態が慢性化してしまう事で起こります。リラックスした状態では副交感神経が優位に立つのですが、このリラックス状態に戻れないことで長時間唾液が抑えられてしまうのです。

食いしばったり歯ぎしりをしている場合

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このパターンは非常に多く見られます。自覚している人は少なく、睡眠中の歯ぎしりの確認も一人では難しいためです。しかし、気づきにくいこれこそが「謎の痛み」の原因となっている場合が非常に多いのです。

歯ぎしりや食いしばりは、無意識のうちに長時間、歯や歯茎に負担をかけています。本来であれば噛む時の瞬間的な力が、常時かかってしまうのです。これは大変な負担です。やがて全身に症状が出てしまうことになりかねません。

歯ぎしりや食いしばりによる歯への負担は、まず歯を擦り減らしてしまうことが考えられます。歯の高さが減ってくるのです。表面をコーティングしているエナメル質がすり減ることで中の歯質が見えてきます。

そして歯への長時間の負担により、根っこの部分を包んでいる歯根膜が炎症を起こします。歯茎のだるさや痛みを感じる場合もあります。そもそも歯茎は長時間の負担により少し腫れた状態になっているのです。

このことで歯も歯茎もどんどん変化します。その結果どのような症状につながるのか?次で解説します。

唾液腺の分泌低下がもたらす症状

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虫歯になりやすくなる

唾液の自浄作用を利用することができず、常に歯が唾液に守られなくなります。そうすると細菌の繁殖が活発になり、虫歯になりやすくなります。再石灰化が出来なくなると歯は常に脱灰している状態となります。

歯周病になりやすくなる

虫歯と同じ様に、歯周病菌の繁殖も抑えられなくなります。細菌を洗い流すことが出来ず、歯面やポケットに溜まり歯茎に炎症を起こしてしまいます。

舌や歯茎に痛みがある

唾液が十分行き渡っていない時は、舌も乾燥気味になります。上記と同様に細菌の繁殖が活発になり、炎症を起こして痛みに発展してしまいます。また、細菌性だけではない痛みもあることが最近分かってきました。

どの場合も、唾液腺を活発にし唾液の量を増やすことが求められます。ガムを噛んで唾液を増やす方法や唾液腺マッサージがすぐできて有効です。

歯ぎしりや食いしばりがもたらす症状

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冷たい物や温かい物で歯がしみる

知覚過敏の状態です。原因は、エナメル質がすり減って薄くなったり、歯ぎしりの負担による歯の表面の亀裂によって神経を刺激している可能性が考えられます。しみるのは一時的で、そんなに響かない状態が多いようです。

軽いものであればフッ素塗布で再石灰化を促し、歯質の修復をしてもとに戻していくことが出来ます。しかし削れた部分に虫歯が発生している場合は治療が必要です。フッ素塗布だけで行う場合は、改善まで1か月以上かかることもあります。

歯がズキズキ痛む

上記のしみる状態が進み、もっと歯がすり減って歯質がむき出しになり神経に触る痛みになってしまった状態と考えられます。これは虫歯が原因ではなくても神経の治療をしなくてはいけません。神経を抜かずに済んだ方が歯にとって良いため、もし残せそうなら残していく治療をおすすめします。
しかし原因が取り除かれずそのままでは、やがて再発する可能性もあります。応急処置ではなく、根本解決に努めましょう。

噛むと痛みがある

歯の根っこの周りにある歯根膜が炎症を起こしている可能性があります。歯根膜は繊細な仕事をする部分です。歯で噛んだ物の柔らかさを感じる部分ですが、常にぐっと噛んでいる影響で炎症を起こしてしまいます。

歯の神経の部分に虫歯がある場合は、神経処置となります。ない場合もあり、歯周病が原因となることもありますので、診断により治療方法が異なります。こちらも上記同様神経を抜かない治療のほうがおすすめです。

顎が痛む

食いしばりすぎて咀嚼を行う筋肉が疲労していることが考えられます。このまま歯だけでなく顎にも負担がかかり続けると、顎関節にも影響が出てきます。顎関節症は様々ですが、口が開かなくなったり開口時に痛みが出てきたりと、症状が広がってきます。

顔や首筋も含めた筋肉のマッサージで疲労回復を行いましょう。「自分は強く噛んでいる」という意識を持ち、なるべく噛まないよう頭で普段から意識しておきます。睡眠中は無意識で行ってしまうので、マウスピースを使用し歯をガードします。

まとめ

いかがでしたか?症状はこの限りではなく、ドライマウスと歯の痛みは関連して引き起こされる場合もあります。ひとつの原因が、たくさんの症状を生んでしまうのです。

ストレスを減らすことが大事であり基本なのは言うまでもありません。歯科の問題が出てくることで、その違和感がさらにストレスになることが考えられます。ストレス発散に努め、日常生活を快適に過ごす方法を考えてみましょう。

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