8aa649f41de6b2a24d20516b669c81dc_s

口と全身の関連

今話題の口内フローラを知って全身健康になろう

口内フローラという言葉。聞いたことはあるけど実際良く分からない、自分に関係あるの?と思っている方も多いのではないでしょうか?そんな口内フローラについてご紹介します。あなたの健康を見えないところからサポートする重要な細菌たちですよ!

話題の口内フローラとは?

腸内フローラという言葉を聞いたことのある方は多いかと思います。腸内細菌叢と呼ばれるお腹のなかにいる様々な菌たちのことですね。この細菌叢のバランスが崩れるとひとの身体に様々な影響を及ぼすと言われています。

同じ様に多種多様な細菌叢がみられるところがもう一つあります。それがお口の中なのです。お口は一日に何度も簡単に開いてしまうので、細菌が日常的に入り込む場所です。口内に住む細菌たちがいるおかげでばい菌と戦ってくれたり、逆に望ましくない細菌が入ることによって病気になったりしています。これは「菌がいる=汚い」ではなく、どの菌もある程度の数でバランスよく住んでいることが良いのです。そう考えると、お腹の中の善玉菌や悪玉菌と呼ばれる菌たちもバランスが大事なのは同じですね。

お口の中の見えない事情

26f6e9af29a08e53094e54105733b6fd_s

お口の中の菌ってだいたい何個くらいあると思いますか?正解は驚きの約1000億個!こんなに菌が住んでいるのですね!その菌たちのバランスといっても分かりにくいですが「歯が生える前の赤ちゃんの時から住んでいる菌が優位にある状態」これが病気の菌が入る前の赤ちゃんと同じ健康なお口の状態、正常な口内フローラと言えるのだそう。

でも腸内フローラとの決定的な違いがあります。それは、口内の菌は簡単に血管内に侵入できてしまうということ。血管に菌が入り込み様々な症状が出てきてしまうことを「歯原生菌血症」といいます。血管に乗って体のあちこちへ行ってしまうので、全身の病気と関連してくるのです。

献血ルームでお断りされてしまうことも

3c8a342e7afaf02172323c805e5072c3_s

献血に行ったときに「3日以内に歯の出血を伴う治療を歯科医院でしませんでしたか?」と聞かれたことはありませんか?これはまさしく歯原生菌血症を疑ってのことです。出血するということは、血管に血が出るだけの穴がある。穴があるという事は、血液とは逆に菌が侵入することもできるというわけです。

血管に細菌は入り込むと数分で全身を駆け巡るというデータもありますので、見えないところで恐ろしいことになっているという事がお分かりいただけるかと思います。さらに言うならば、お腹の中やお口の中と違って、血管の中は出口がありません。血管が自ら修復して塞いでしまうからです。これが最大に恐ろしいところです。なぜなら細菌は排出されず、空気の嫌いな嫌気性菌が繁殖してしまうからです。

歯原生菌血症は聞きなれない名前ですが、これが口内フローラを破壊してしまう元凶として、口内フローラとセットで注目されている症状なのです。歯の周りの症状ではないため歯科とは関係ないように思えますが、お口の中が原因となり得る恐ろしい病気です。

なんと脳にまで!

e6d65847b821c30254de195f4b0ff85a_s

上記で述べたように、血管に侵入した細菌は血の巡りによって脳にまで回ってしまいます。脳の血管で細菌が炎症を起こしたとします。するとそれを修復しようと善玉であるLDLコレステロールが集まってきます。しかし活性酸素によって悪玉コレステロールに変身してしまうのです。

これは大問題!そうなると反応するのがマクロファージです。マクロファージは血管内の悪い菌を倒してくれる働きがあります。マクロファージはたくさん集まり、やがて戦って死んでしまいます。すると死んだマクロファージが血管内に溜まっていきます。溜まると当然詰まってしまいますから、細く複雑な脳に溜まっていき、結果動脈硬化などを引き起こしてしまうのです。これはお口の中から細菌が侵入しなければ引き起こされなかったはずですね。

ではどうしたらいいのか?

お金や手間をかけて身体をケア出来ることはたくさんあります。でもそれは今すぐできないことも多く、リアルではありませんよね。普段の生活から改善できることをご紹介します。

ポイントはたった二つ。虫歯や歯周病のケアと唾液の量を増やすことです。なんだいつもの通りですね。特別なことでもありませんし、結局これが歯や口の中だけでなく、全身の健康に繋がるというわけです。それでは具体的に詳しくみていきます。

食生活の改善も口内フローラの改善になる

9a986afb358e2b958c62c0db9f24a9cf_s

なぜ食生活か?それは、糖質に偏った生活では虫歯になる菌が増えるからです。増えた菌をやっつけるよりは増やさない方が賢い方法です。

何を食べてもだいたいに糖質は含まれていますね。でも我慢できるのなら砂糖の多い食べ物はコントロールした方が良いでしょう。大人であれば多糖類であるデンプンも同じように歯に悪い影響を与えます。これは白米に多く含まれる成分ですが、白米をやめて欲しいというわけではありません。

白米は唾液に分解されるときに麦芽糖になります。これが悪玉菌のエサになってしまうのです。お腹の調子を整えるためだけでなく、お口の健康のためにも雑穀米や玄米を食べることは大事なのですね。もちろん栄養バランスが崩れると困りますので白米も適度に食べましょう。そして白米を食べたあとは早めに歯磨きをして口内に残さないようにしましょう。

歯ブラシの仕方もポイント

実は歯ブラシの上手下手で細菌叢は変わってきます。細菌が隠れやすい歯の隙間も丁寧に磨き、デンタルフロスや歯間ブラシを使うことが近道です。大人の場合は歯面はあまり丁寧に磨かなくても食べかすが残りにくいのですが、この隙間と歯周ポケットに潜む細菌は取れにくく脅威となります。今まで使っていなかった方もぜひデンタルフロスを使ってください。

他にも下の表面にできる舌苔(ぜったい)も細菌がいることを知っていてください。歯ブラシの最後に専用のブラシでお掃除するか、いつもの歯ブラシですすーっとなでるようにお掃除すると効果的です。舌苔は強く磨かないのが条件です。味覚を感じる味蕾と呼ばれるセンサーがありますので、傷つけないよう気を付けましょう。

まとめ

口内フローラが全身に及ぼす影響を簡単に紹介しましたが、お分かりいただけましたでしょうか。狙いは「細菌を減らすこと」なので、その為のマウスウォッシュやマウススプレー、うがいや数度のブラッシングなら効果的です。免疫力が下がって体調不良な時ほどお口の中のケアが必要なのです。
長生きのお年寄りが良く言う「今まで大きな病気なんてしたことがない」は実はお口のお手入れが上手なのだとか。お口の中の健康が全身の健康を、果ては長寿を招くのですね。ぜひ口内フローラを意識した生活を送ってください。

関連記事

  1. a56c41090cf447236956c1afb5edbe08_s

    インプラント

    歯科治療で伝えるべきお薬とは?

    あなたが今何かのお薬を飲んでいる場合、もしかしたら治療を断られてしまう…

  2. cd1c7ccec442b51fb3de581e0c0e5cb0_s

    その他

    泣いたり笑ったり楽器の演奏も!これもお口の仕事です

    お口がどういった働きをしているのか、あなたはご存じでしょうか?食べたり…

  3. 58a2191d0415918b366092e6e41b26c0_s

    ホームケア

    本当に正しい?歯ブラシの基本を知ろう

    歯ブラシを選ぶとき、どんな基準で選びますか?歯医者さんで売っていたから…

  4. 100c8992b54b13d8f1634bbcbf9ce317_s

    歯周病

    知っておくべき歯科用語【虫歯歯周病編】

    歯科用語ってあまり聞かないうえにちょっと特殊ですよね。歯科医院で説明さ…

  5. d58e7d794780ee0defde2633d751307f_s

    ホームケア

    歯みがきという毎日自分でできる治療

    歯みがきを好きな人も嫌いな人もいるでしょう。歯みがきはただのルーティン…

  6. e6b1445ddf59d85f62089e3f8bd8c959_s

    デンタルエステ

    歯肉マッサージで嬉しい顔痩せも!

    あなたは歯茎のマッサージがあることを知っていますか?歯茎ってそんなに触…

  1. 5dd052a7ed7031e03cad7bace68186ae_s

    ホームケア

    唇が痛い!もしかしてカビのせいかも?
  2. accdb8c8d9a084e4915170779db163ad_s

    歯が痛い

    親知らずって抜いたほうがいいの?親知らずの豆知識
  3. fb28a4f3d99b95de811c3c10f5277c11_s

    ホームケア

    キシリトールについて知りたい
  4. 9f42ff485cdf330c0e1b0001f277aff6_s

    歯が痛い

    お口の病気のキホンのキ!虫歯と歯周病
  5. c98d0da9c796a6851e79e2da003ca40e_s

    口と全身の関連

    産まれる前にしっかり予習!妊娠中から始めるお口のケア
PAGE TOP