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ホームケア

健康寿命とお口の健康

健康寿命という言葉を良く聞くようになりました。巷では健康に関する本やテレビ番組など、たくさんの健康に関する情報があふれています。それほど私たちは健康に関心があります。健康寿命とお口の関連についてご紹介していきます。

健康寿命ってなあに?

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現在の日本は、世界の中でも平均寿命はトップクラスです。女性86歳、男性80歳が平均と大変好成績で、いかに健康に関わる医療や環境が整っているかが分かります。

しかし健康寿命とはなんでしょうか。健康寿命とは、「健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活出来る期間」と厚生労働省が健康日本21の中で定めています。つまり入院や寝たきりや重度の介護の状態でなく日常生活を送れるのが前提となっています。決して平均寿命と同じではないのです。

では健康寿命と平均寿命はどのくらいの違いがあるのでしょうか。厚生労働省の平成22年の発表によると、男性は平均寿命79.55歳に対し健康寿命が70.42歳、女性は平均寿命が86.30歳に対し健康寿命が73.62歳となっています。男性では9年、女性では12年も差があることが分かったのです。

つまり高齢者の多くはこの差の年数分、何かしら日常生活が制限されたまま健康ではない状態で過ごしているということになります。

歯と健康に関するデータ

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健康寿命には歯科も関わってきます。つい最近まで「歯などは、美味しく物が食べられる等の生活の向上にはなっても、直接命に関わることのない分野だろう」と患者も歯科医師ですらも思っていたそうです。

しかし、「自分の歯が多く残っている人」「残っていない人で入れ歯をしている人」「残っていなくて入れ歯をしていない人および歯が少ない人」を比較すると、全身的な健康に影響が及んでいることが分かりました。

歯が残っている人や入れ歯を入れている人は、歯が少ない人に比べ転倒や認知症の発症が少ないという結果が得られたのです。歯がなく入れ歯もしていない人は、歯が20本以上残っている人、入れ歯により噛み合わせ機能が回復している人と比べ認知症の発症リスクが最大1.9倍になるというものです。

また、20本以上自分の歯を残している人と19本以下しか残っていない人を比較すると、転倒のリスクが2.5倍になるということも分かりました。つまり、かみ合わせによって転びやすくなるのだそうです。

同じ比較では、19本以下の歯の保有者は20本以上の人に比べ、要1.2倍も介護認定を受けやすいことが分かりました。要介護の状態になる人は、歯が少ないほどその率が高まるのです。

転びやすく怪我をしやすい。認知症になりやすい。要介護になりやすい。これらを防ぐのに歯を残すというのがヒントになっているようです。口腔機能の不良がもたらす健康への悪影響は、お口とは遠く離れた場所の機能までも奪ってしまうのです。

8020運動の素晴らしさ

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平成元年に厚生労働省が推奨した8020運動(はちまるにいまる運動)というものをご存じでしょうか?少し前までは盛んにテレビ放送もされ、CMでも流れていました。これは「80歳までに自分の歯を20本以上残そう」という歯科医師会と連携して行われた運動です。

食生活がほぼ変わらず満足した機能を得られるのは、歯が20本以上ある事なのだそうです。最近聞かなくなったのは、実は日本人はもう目標数を達成してしまったからなのです。けっこう優秀なんですね。

上記に述べたような全身的機能への悪影響は、治療で回復していてもしていなくてももちろんお金や時間がかかります。在宅医療や通院の手間もかかります。年齢的なリスクや症状によって、完治するかは分かりません。認知症であれば症状を遅らせることは出来ても、完全に治癒することは不可能です。

だから予防歯科

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であれば、歯を残すというのが一番の近道です。近道であり、一番楽な方法です。歯磨きを上手にする。プラークコントロールをする。小さい頃から言われ続けてきたことではないでしょうか?地道に毎日行ってきた人が一番健康体を手に入れているのです。

もちろん歯磨きが上手なだけでは完全にきれいなお口にはなりません。歯と歯の隙間や歯周ポケットの中の浮遊細菌を取り除くには、機械での清掃が欠かせません。そこで、定期的に歯科に通い予防的な処置を行う必要があるのです。

定期的に通うことで治療費がかかると思っていますか?実は治療費の方がよほど高額なのです。保険適用とはいえ、なんども通う通院費や時間を全て換算すれば、定期的な予防がいかにお安く、嫌な気分にもならずに行えるかが分かります。歯科で治療を受けるのは、結局ストレスを伴います。どちらを選びますか?将来認知症リスクが高くても良いといえるのでしょうか?

まとめ

怪我もせず好きな所へ出かけ、毎日しっかり美味しい物を食べ、新聞や本を読んだり誰かとおしゃべりしたりする。当たり前と思っていたこんな健康的な生活を保つには、実は歯を残すことが大事ということが分かりました。健康的な生活=健康寿命が長ければ、苦しんだり悩むことなく老後を過ごせそうです。そんな将来を描いてみても良いのではないでしょうか?

楽しい毎日のためにも、かかりつけの歯科医院で定期的に口腔疾患予防のお掃除をしましょう。あなたの健康は、あなたのことを想うパートナーへの愛でもあるのですよ。

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