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子供〜若年

放っておいていませんか?子供の歯並び

歯並びの悪い子供は、正常な子供の8倍以上なのだそうです。歯並びが正常な子供はほんのわずか。少子化の日本社会では実に多くの子供たちが噛み合わせの悪さにさらされているということになります。では両親はその事実を知っているのでしょうか?もう一度子供の歯並びを考えてみましょう。

正常な歯並びと言われる子供は何が違うのか

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正常な歯並びの子供のうち、生まれた時から正常である子はさらにほんのわずかです。生まれた時のままの正常な歯並びを保つのは、実はそうとう難しいことなのです。これは意外ですね。あなたは知っていましたか?

正常な歯並びとされる子供の多くは、実は元々歯並びが悪い時期がありました。それを両親が早期に発見し、矯正治療を早めにおこなったおかげで現在正常な歯並びでいるのです。
「歯並びが悪く生まれたからしょうがない」
こんな考えで子供の一生を左右するのにはまだまだ早すぎるのですね。

赤ちゃんの時に誤った抱っこの仕方をして徐々に歯並びが悪くなった事例がたくさんあります。歯並びが悪くなるという事は、骨格の癖をつけてしまったということにもなります。歯並びのほとんどが後天性であるということも知っておいて下さい。

早期発見して早期治療に入るといっても、早期っていつなの?そんな声もあります。歯並びにおいて、5歳くらいまでは何もしなくても良いと思っている親が多いようですが、5歳であっても全く早いなんてことはありません。勘違いによるものなので、検診を受けたり、不具合に気付いたら早めに治療に入りましょう。

実は日常の生活で左右されている

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子供たちの歯並びは何で決まると思いますか?生まれつきでしょうか?それとも食べ物の硬さでしょうか?答えは、生活の中にあるのです。子供の姿勢をあなたは常に見ていますか?良いとか悪いとか、こんなクセがあるとかそういうことです。

この姿勢というのは年齢に関わらず呼吸や嚥下(えんげ)を左右します。例えば胸を張っている状態と下を向いてうつむいている状態では呼吸の深さが違います。そして姿勢の悪い子供には歯並びの悪さが大変目立ちます。

さらに言えば、姿勢の悪さで呼吸が浅い子供は脳に酸素が回りづらく、学習にまで影響が出てしまいます。影響は性格にも出ます。楽しくない、やる気がないなどの症状が出るのです。うつ症状のある患者さんに呼吸や姿勢を指導するのはそのためです。胸を張っていると心や性格まで変わるなんて、なんだか面白いですね。

歯並びに問題があると、口が正常に機能せず呼吸がしずらくなり、舌や口の周りの筋肉がそれをカバーしようとしてクセがついてしまいます。食べ方や飲み込み方にも影響があるのはそのためです。

家庭で出来る事は歯並びを治すことではなく、歯並びが悪いことで引き起こされる「姿勢の悪さ」や「やる気のなさ」に気を配ることと言えます。正常な姿勢であれば、うつむく時間も少なく呼吸もしやすいので、歯並びに影響することが少なくなってきます。全て関連するということを覚えておきたいですね。

口と顔の関係

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口を動かすというのは、あまりに当たり前すぎて普段意識しませんね。しかしただ物を噛んで食べるというだけでも何種類もの筋肉が動いて口を動かしているのです。犬や猫などの動物には食べる時に動かす筋肉はありますが、表情がありません。表情を作るための筋肉が少ないからです。サルは少し表情に出る時があります。これは顔の筋肉が犬や猫よりも細かく動いているからです。

表情を作る顔全体の筋肉は、頭部すべての筋肉です。顔だけでなくそれにつながった頭の筋肉も関係しています。これを動かして口の機能を正常にするのに大変有効な行動があります。

それは、笑うことです。思いっきり笑うと歯と歯が離れ、噛む時の変なクセが出ません。深い呼吸にもなります。ずっと笑っているわけではありませんので、普段の生活の中に取り込めれば良いのです。あなたのお子さんは笑っていますか?

子供が笑うというのは、普通誰でもあるというわけではないのです。親と仲が良く素直な感情になる時に笑います。いつもがみがみ怒られている子供は笑いません。感情を出さなくなりうつむいて下を向くようになります。そうすると呼吸も浅く、姿勢も悪くなります。歯並びや脳の発達に影響するのは家庭環境なのです。これは興味深い内容ですね。

家庭環境が影響するのであれば、親自身も一度自分を見直さないといけなくなってきます。子供はそれほど親を見ているのですね。姿勢が悪くあまり笑わないような親は、あまりしゃべらない親とも言えます。

しゃべらないということは、しゃべるための筋肉を動かしていません。挨拶もあまりしないかもしれません。挨拶ができない、あまりしゃべらない、笑わない子供は歯並びが悪いことと無関係とも言えないようです。

感じの良い子供は歯並びが良い?

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しっかり話ができて、挨拶もする、姿勢も良い子供は大人から見て感じが良い子供と認識されます。これらが出来る子供は、鼻の通りが良く呼吸が上手にできている状態です。鼻が正常ということは、姿勢や歯並びが良いということにもつながります。

姿勢が良い子供は歩き方や座り方に違和感を感じません。しっかり走ってしっかり立ち、きれいに座ります。違和感のない子供なのです。思い出すと「そういえばあの子は鼻をいつも詰まらせていたな」といった印象がないのです。

ですがこれら全て出来る子供がいったいどれだけいるでしょう。当たり前のようでいて、案外難しいですよね。しかしこれが歯並びに結びつくとしたら、歯並びを重要視してみるきっかけになります。なんせ子供は成長期。身体の各部分が作られていく途中で不具合をカバーしながら成長してしまうと、それが悪いクセとなるからです。やはり健康に育ってほしいものですよね。

早期の矯正とは?大人の矯正との違いは?

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歯列矯正とひとくちにいっても、色々な種類や手法があります。私たちが良く想像するのは、歯にワイヤーを入れて正しい位置に歯を並べる方法でしょう。しかし6歳以下の子供が行う矯正はこれではありません。

歯列矯正を「後から正しい位置にする行為」だと思っていませんか?けっしてそればかりではないのです。それは予防矯正という分野だからです。最初に書いた呼吸や姿勢は歯並びといっけん関係ないようですが、実は深い関係があります。成長の過程で歯列に影響が出ないよう、姿勢を良くする指導をしたり、筋肉を動かす呼吸が出来るよう指導することも矯正治療の一環なのです。これは意外ですね。

悪いクセが歯並びに影響するならば、悪いクセを予防することも立派な治療なのです。飲み込み方の指導も行います。これは本来ならば日常で行える何でもない動作だったはずです。しかしそれが出来ないのであれば、予防措置を行うのは医師の務めと言えます。

生活全部を考えよう

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姿勢や呼吸、嚥下の指導が早期治療のひとつなのです。これに出会えれば予防段階での治療なので、本人も負担が軽く行う事が出来ます。悪い状態になってしまってから歯を並ばせ治すのは大変ですよね。せっかく生えてきた正常な歯をスペースのために抜いたり、ワイヤーの痛みを味わったり、これは楽しくありません。

予防できればこれらがいらないのです。本人が嫌がることも少ないでしょう。かみ合わせが正常になれば運動能力が高まるので、知らず知らずに動きが良くなります。運動すれば酸素も脳に回るので、学習能力にも好影響が出てきます。全てつながるので、負のスパイラルから抜ける事が出来ますね。

そして何より大事なのは、周囲の大人が持っている「歯列矯正はまだしなくてよいだろう」という考えをやめることです。悪い状態になってしまってから矯正するのではなく、そうならないように予防ができるのです。歯科治療は日進月歩。新しい治療が日々生まれています。

検討してみる価値は十分にあります。子供も大人も楽しく生活できるよう、まずは楽しく治療してみませんか?

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