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インプラント

来年から開始?一般患者への歯の再生治療

歯の再生と聞いて大喜びするのは、すでに歯を失って二度と蘇らないことを肌で感じている患者さんかもしれません。現在進行形で実験が行われている再生医療があることをご存じでしょうか?近々一般治療開始のため研究が続いています。そんな再生医療についてご紹介します。

どんな研究なの?

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これは去る2015年4月に発表された研究です。肌着などの繊維でおなじみの東洋紡が、東北大学と共同開発した骨の再生を促す素材を製品化するため実験しているというものです。

2015年6月より治験を実施しており、東北大学の他様々な医療機関で数100例もの治験を予定しているというものでした。そしてこれは平成30年度の本格販売を目指しているためと発表したのです。

ずいぶん長い時間がかかるものだと歯を失って待っている患者さんは思うかもしれませんね。しかしこれは誰もが待ちに待った治療に違いありません。歯を失った悲しみを体験している患者さんは、歯科治療の前進を喜んでいます。治験にまで入ったのであれば人への応用が始まったという事です。一般化されるのはもう間もなくでしょう。

発表された研究の内容

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歯の再生に使用される素材というのは、野球やギフトでおなじみの日本ハムが開発に協力しています。日本ハムが開発したブタ由来の医療用コラーゲンと、リン酸オクタカルシウムを複合させて作るというものです。これを歯のない部分の骨に埋め込むと、骨が約6か月で再生されるというものです。

リン酸オクタカルシウムは歯や骨の成分として非常に重要なものです。カルシウムが歯や骨を作るといわれるのはこの成分によるものです。歯の欠損部であれば歯槽骨の再生に生かし、うまく再生できるようになれば広範囲の整形外科や脳外科領域への応用も検討するとあります。

開発した鎌倉信治教授は、このように述べています。(以下引用します)

従来のように患者自身の(腰のあたりにある)腸骨を口内に移植する必要がなく、治療の負担が大幅に軽減できる

そして東洋紡は(以下引用します)

外傷などによる欠損神経を再生する「ナーブリッジ」に次ぐ再生医療事業の柱と位置付けている。
としています。

発表の記事はhttp://www.sankei.com/west/news/150413/wst1504130068-n1.htmlより

気になる点

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ここまで産経の記事を読んでいて、気になった点はないでしょうか?次の点を挙げてみます。

なぜ歯ではなく歯槽骨の再生なのか?

どうして歯がないところなのに歯の再生ではなく歯槽骨の再生を促すのでしょう?歯槽骨とはどういう骨なのかというところからお話します。

歯槽骨とは、簡単に言えば歯を支えている骨です。この骨がなくなれば歯は自立出来なくなり歯自体が健康であってもぐらぐらしてやがて抜けてしまいます。インプラント治療はこの骨に埋入する手術という事になります。

ところでこの骨がなくなっていく病気をご存じでしょうか?これがかの有名な歯周病です。歯周病とは、歯周病菌の感染により歯槽骨が溶かされていく病気なのです。歯茎が腫れたりリンゴをかじって出血する病気ではないのです。歯茎は腫れているけど歯槽骨が溶けていない場合は歯肉炎とされます。

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歯周病は日本では「歯を失う原因の第一位」の病気です。つまり歯を失ってしまった人の多くが歯槽骨が溶けてなくなっている可能性が非常に高いのです。しかも歯槽骨の特徴として、歯の欠損分の歯槽骨は退化してより骨が減っていくという点があります。歯がなければ支える必要もないので歯槽骨はだんだんと無くなっていくのです。

これが歯周病で歯を失い、さらにインプラントを埋め込む骨もないので泣く泣く入れ歯になるパターンです。しかしこの再生医療の研究が進んで歯槽骨が再生してくれれば、歯の再生までいかなくてもインプラントを埋入するという選択肢が出てきます。

これはいったんインプラントをあきらめた後に出てくる選択肢ではありませんでしたので、かなり画期的なことであるといえます。今まで歯槽骨が少ない場合は外科手術で増骨を行い、その骨が固まってからインプラントを入れていました。それでも人工骨はなかなか自分の骨とくっつかず、その間もかなりの時間を要しながらまた歯周病菌が増えないように手入れしなくてはいけません。

歯周病の予防はすでに日常のことなので一生しなくてはいけませんが、再生が早ければ感染のリスクや年齢による体力低下などの体調に左右されることも少ないでしょう。患者さんが入れ歯の場合、入れ歯の圧迫によりより歯槽骨は減っていきます。その圧迫期間を減らすためにも早い方が良いですね。

だから歯周病は怖い

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この研究が一般化され歯槽骨の再生を行う日も近いでしょう。もう間もなくですからかなり期待が持てます。しかし歯槽骨が再生してインプラントができるようになったとしても、今度はインプラントの手入れをしなくてはいけません。

インプラントは独特の形状をしていますので、天然歯の歯ブラシとは違う専用の歯ブラシを使用して手入れする必要があります。考えてみれば天然歯が一番手入れが簡単なのですが、それすらも手入れできず歯周病で歯を失っている人は手入れが下手か重視していないというにことになります。

もしこの方法で骨の再生を試みるのであれば、その後の手入れについても心を入れ替えて一から学ぶ必要がありそうです。また失ってしまってはお金も時間も無駄になります。なにより患者さんの体への負担があります。

世の中にはサプリメントや薬がたくさん出ています。健康番組も毎日のように流れ、本もたくさん販売されています。国民全体が共通して関心がある健康です。この誰もが欲する健康が、一番の財産なのかもしれません。大事にしていきたいものですね。

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