2df82e77a6738faba3024c02c1bdf919_s

根管治療

歯の神経を抜かない方が良いのはなぜ?

歯科医院では治療の方向はしばしば「歯の神経を残す方向で考える」という言葉で表されます。前向きに一番良い方法でということです。がしかし、なぜ神経を残した方が良いのでしょうか。痛いなら抜いてしまえばいいのにと思ったことはありませんか?神経がどんな働きをしてくれるのかご紹介します。

神経が自分に教えてくれる

歯の神経を抜いてしまうと、痛みがなくて楽だと思うかもしれません。しかし神経を抜かない方がメリットがとても大きいのです。神経が働いてくれているから今の歯が丈夫で健康に保てています。具体的に挙げていきましょう。

虫歯になった、異常が出たと報告する

小さな虫歯になると、まず歯がしみてきますよね。熱い物や冷たい物がしみるようになり、「あ、虫歯なのかな?」と気付いたりします。これを「神経がお知らせしてくれるから」と捉えれば、安易に抜くことがデメリットとなってきます。

もし抜いてしまえば、痛みを感じないまま虫歯が進んでしまいます。虫歯を作ってしまう人は歯に無頓着なので、穴が開いても気付きにくいのです。気付かなければ歯の中にどんどん進行し、最終段階の時点で痛みが出た時にはもう手遅れというわけです。

歯を虫歯から守っている

200cf7d2c26b972cb0d7dbcfac46e1f4_s

神経があることで、歯は生きている状態になっています。神経と血管から栄養をもらって、歯の成分であるタンパク質が硬い状態になっています。歯を作るような作用もあります。しかし神経を抜いてしまえばそれらはなくなります。

虫歯の進行は神経があったときよりはるかに早く、歯自体が固くなることもなくなり、虫歯がどんどん進行してしまうのです。想像するととてもおそろしいですね。

割れたり欠けたりするのを防止してくれる

545941e81c953ca7ae841cefdcce1923_s

歯の真ん中には神経が通っている空洞があります。神経を抜いて根っこの処置をする時は、この空洞に薬を詰めているわけです。この空洞が出来てしまう事で、枯れ木のようにぽきんと折れやすくなってしまうのです。

栄養がいかなくなった歯は、タンパク質が変性し始め、どんどん割れやすくなります。子供の頃抜けた歯をずっと取っておくと、触っているうちにパキンと割れてしまうのです。経験がある方は分かるでしょう。

栄養の他に適切な水分も運ばれていますが、神経がなくなるとそれらが一気になくなります。歯の強度が弱くなり、固い物を噛むと一気に割れてしまったりします。

色が健康なまま保たれる

e9b2d5047b349bde0c440bd93c37aa31_s

歯の神経を抜くと、歯の色が黄ばんできたり黒っぽくなってきます。これは神経がなくなることによって栄養も水分もなくなり、歯の細胞の新陳代謝がなくなり、歯を構成しているタンパク質が古くなるからです。つまり死んだ歯ということになります。

死んでしまっていますので、いかに長くもたせて使うかということになってきます。治療というより、使えなくなるまでの時間稼ぎのようなものになります。

しなってバランスをとる

b4d4be2131db0e659013013d2a77126d_s

歯という道具は、毎日何度も使うことによってすり減ったりしなったりしていることをご存知でしょうか?上の歯と下の歯が正常な歯であれば、お互い具合が良いところでかみ合います。もし当たる所があれば、すり減ったりしてかみ合うようになっていきます。歯はたくさんありますが、そのどれもが違う形なのはこういったわけです。

しかし神経を抜いて死んでしまった歯は、割れないように持たせなくてはいけないため、かぶせ物や詰め物をします。すると金属であれば歯よりも硬いので、すり減りません。かみ合う相手の歯ばかりがすり減って、かみ合わせがだんだん合わなくなってしまいます。

金属でなくても、人工物はやはり天然とは違って、まったく同じではありません。神経を抜かなければかみ合わせの問題がなかったものを、詰め物をしたせいでかみ合わなくなってくる可能性は高いでしょう。

神経の処置は最後

b4f8ab99e9310be906327a3a24b3e8a6_s

もしどうしても神経を抜かなければいけなくなったのなら、しょうがないのです。しかし現代の歯科医療では、歯や神経は抜かず残すような処置をしています。安易に神経を抜いてしまうと、その後の手入れのほうがはるかに大変なのです。

なるべく抜かない方針で行う歯科医院に行ったり、虫歯のチェックをこまめにしたりするのは、もう戻れない状態にならないようにするためです。歯も神経も抜いたらそこで終わりです。絶対に戻りません。簡単に考えず、しっかり予防をして後悔しないようケアしていきましょう。

関連記事

  1. 43d1bfcff2c7c4d5bdfbea04ca69a758_s

    子供〜若年

    離乳期からの虫歯予防

    あなたは子供の虫歯予防をいつから行っていましたか?早くても乳歯が生えそ…

  2. 823898f3b00857641b3538242ab884d3_s

    ホームケア

    仕上げみがきが初めてのパパ・ママへ

    仕上げ磨きは、子供のいるほとんどの家庭で行われています。日本の対象の家…

  3. 28b33a54eacbe8d455f92ec66ad65133_s

    ホームケア

    あいうべ体操で口臭も治る!何度もできるお口の簡単体操

    あなたは「あいうべ体操」というのを聞いたことがありますか?メディアにも…

  4. 857a9d4ad98f4785b7c120b3b0e8220a_s

    歯が痛い

    歯がしみる!もしかして知覚過敏?

    歯がしみる知覚過敏と呼ばれる症状に悩む方も少なくありません。20代の若…

  5. 100c8992b54b13d8f1634bbcbf9ce317_s

    インプラント

    知っておくべき歯科用語【治療予防編】

    歯科医院で良く使われている歯科用語をご紹介します。歯科医師や歯科衛生士…

  6. 5707d879a140e7ee8ab199f09eb8a219_s

    子供〜若年

    受験生が気を付けるべきお口のトラブル

    初夏の爽やかな季節、受験なんて終わったばかりでしょ?というのは甘い考え…

  1. 842a1953ff5bb56fdfde490913fe5848_s

    口と全身の関連

    現代の再生医療とは
  2. d58e7d794780ee0defde2633d751307f_s

    ホームケア

    歯みがきという毎日自分でできる治療
  3. 3ffc15eba334b5ece60cc6f9bf28b0be_s

    顎関節症

    顎関節症の検査ってどんなことするの?
  4. 74880f4453197ad28a75f4332f41f172_s

    その他

    お口の健康って意識する?みんなの意識調査
  5. 0eea40d3169b163b073eb7d9905eaa5b_s

    口と全身の関連

    歯ぎしりしてるよって言われた!歯ぎしりの検査と治療
PAGE TOP