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注目されている歯の健康

あなたは2003年に施行された日本国民の健康を作っていく政策を何というか知っていますか?良くテレビなどでも目にした健康増進法のことです。打ち出されてしばらく経ちますが、実は歯科の分野でも大きな影響を与えています。そんな政策と歯の健康についてご紹介します。

健康増進法で変わった歯に関する考え方

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「健康増進法」が2003年に施行されましたが、その中でも「健康日本21」と呼ばれる国民健康づくり運動が法的な支援の意味あいもあるため、「歯の健康を維持すること」という内容が法律の中に記されたことは歯科医療界にとって大変意味のある、新しく驚くべき法律となりました。法律で歯の健康に触れるという事はやがて「虫歯予防は法律で決まっているから」と言えるようになるのかもしれません。これは言い過ぎですが、しかしかなり期待できる内容です。

各都道府県には県民の健康増進計画が作られていますが、その元となる内容が健康増進法なので、歯の健康についてもしっかり盛り込まれて作られたことでしょう。内容は県や市によって違うので、たとえ近所でも「この町は定期健診が無料なのにあっちが有料なの?」「ここは子供の医療費が有料だけど隣の市は無料になっている」などの激しい差が生まれている所もあるようです。

しかしここまで法律に歯の健康が書かれているという事は、国が「歯の健康を重要視しなさい」と言っているということです。健康づくりの大事な要素として歯の健康を選んだということが歯科業界では驚きでした。そして新しい健康政策に未来を期待したのです。

歯の健康が重要なファクター

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今まで歯科医療というものは、命に関わらないとされていました。歯科医療従事者も患者もそう思っていたし、歯科以外の医療関係者もそう扱ってきました。「歯科の仕事はきれいに笑えたり、痛くなく食べたり、そういう生活の向上のために行っていること」となんとなくみんな思っていたのです。もちろんここに口腔がんは含まれないのですが、お口の中の虫歯や歯周病などの疾患であっても死に関わらない病気とされていたのです。

しかし「新健康フロンティア戦略」という2007年に打ち出された政策においても、歯の健康がしっかり書かれていました。この「新健康フロンティア戦略」では日本国民の健康寿命を延ばすことが目的とされています。健康寿命を延ばす手段の中に歯の健康も入っているのです。このことで本格的に「歯科医療は生活の向上のための医療」ではなく「健康づくりの重要なファクター」となったのです。

先駆けて予防に努めてきた歯科医療従事者は嬉しかったことでしょう。なにしろ国が認めたのですから。歯科医療における予防は、全身の健康のためになることが証明されたような嬉しいものでした。

健康日本21について

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健康日本21は2000年に厚生労働省が打ち出した健康に対する目標や対策です。「21世紀における国民健康づくり運動」として提案されたもので、生活習慣病やその原因となる生活習慣の改善を課題としたり、栄養や食生活、運動、休養、心の健康づくり、歯の健康、がん、たばこやアルコールなど9つの分野について基本方針や目標や対策が記されています。

これはあくまで2010年をめどとしたものでしたが、現在でも健康づくり政策の基礎となっています。その中の歯の項目は以下のような内容になっています。

  • 80歳における20歯以上の自分の歯を有する者を20%以上、60歳で24本以上の歯を有する者を50%とする。
  • 3歳児におけるう歯のない者の割合を80%以上とする。
  • 12歳児におけるDMFTを1歯以下とする。
  • 40、50歳における進行した歯周炎に罹患している者(4mm以上の歯周ポケットを有する者)の割合を30%以上減少する。

2010年までに出来ていたでしょうか?この政策のおかげで、歯科だけは口腔疾患の予防費が保険適用されています。風邪をひく前に予防と称して内科に行くことは適いませんが、歯科であれば予防に行って良いのです。予防できるのが細菌感染による口腔疾患の特徴であり、ぜひ予防しましょうと謳われています。歯科はちょっと特殊で特別ですね。

他の分野と実はつながっている

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9つの分野があると上記にありますが、しかし別の分野というわけではないのです。歯科治療を行い口腔内を正常にすると、血液循環が正常化するので高血圧などの血液疾患に効果的なのです。脳梗塞や糖尿病、心筋梗塞のリスクを下げたいなら歯科に通いなさいということが言えます。

お口は身体の入り口です。体の中は繊細で細菌やウイルスを入れたくなくて予防しているのに、お口は大きく開いていて、なんでも受け入れてしまうのです。だからお口の中を清潔にし、悪いものが入らないように防御しなくてはなりません。インフルエンザも風邪もお口のケアが大事という感覚をマスクをするような感覚で考えるべきでしょう。

しかし具体的にどうやって予防して良いのかわかりませんよね。だから歯科医院で定期的に教えてもらうのです。そのために通うということが予防です。痛いから通うではもう遅いので、予防できるならしっかり予防しておきましょう。痛い思いもしないし、気持ちの良いまま歯科医院の門を出ることができますよ。

国民の意識改革は長い時間をかけて行われますが、歯科医療が注目され健康志向が高まるという事は全身に関わる事です。ぜひ歯科医療に触れて全身の健康を獲得しましょう。

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