0378eb7cdaf2481e8c77fd6e7cb79d98_s

顎関節症

顎関節症ってどんな病気?

顎関節症という病気を最近良く聞くようになりましたね。昔からあった病気なのですが、近年ようやく研究が進んで一般的になりました。顎関節症が顎の病気ということは有名ですが、具体的にどんな病気なのでしょうか?顎の病気、顎関節症についてご紹介します。

顎関節症ってなあに?

05e204bd9028a0443febe5b1080fca81_s

顎関節症とは、簡単に言えば顎関節の周囲に何らかの異常をきたすなどして、症状が慢性化している状態を言います。顎が痛くて開けられない、口が開けづらい、口を開けたり閉じたりした時に顎が鳴る、このような状態が慢性化している場合をまとめて顎関節症と呼んでいます。

日本顎関節学会が顎関節症の定義を定めています。

顎関節や咀嚼筋の疼痛、関節(雑)音、開口障害ないし顎運動異常を主要症候とする慢性疾患群の総括的診断名であり、その病態には咀嚼筋障害、関節包・靱帯障害、関節円盤障害、変形性関節症などが含まれている

このような状態が顎関節症なのです。

どんな人がなりやすいの?

cf4d252bc1e7a0ab4979f45f18f8405b_s

実は日本には顎関節症の人が多いと言われています。軽度の症状であれば日本人の2人に1人と言われており、日常的に絡んでくるものだと言えるでしょう。固い物を食べて顎が一時的に痛くなることは誰でもあり得ます。これも顎関節症の症状と言ってしまえば、もう日常的にあり得るわけです。もちろん軽度の症状であるからといって必ず慢性化するわけではありません。そして軽度だからと言ってなめてかかって良いわけでもありません。

顎関節症の患者さんは、20代から30代の若い世代の人が多く見られます。特に女性に多く、中には自覚はなくても10代から発症している人もいます。女性の罹患率は男性の2倍から3倍で、子供からお年寄りまで幅広くみられる症状とされます。なぜ女性が多いのか?はっきりとしたものはありませんが、女性の方が男性よりも緊張や痛みに敏感で、男性よりも骨格やじん帯が弱いためとされています。

10代から30代の患者さんが多く見られるのは、多感な時期に加えて社会生活が変化していく時期だからと言われています。ストレスがあると子供でも歯ぎしりをします。歯ぎしりが続けば知らず知らずのうちに顎にも変化が起きてしまいます。一例ではありますが、こうして異常をきたした顎関節がやがて顎関節症となることを考えると、若い世代のストレスは簡単には解決できないもののようです。

しかし40代を過ぎると徐々に患者数は減っていきます。これは身体も安定し、うまく付き合えるようになるからとされます。顎関節症ともストレスともうまく付き合えるようになるということかもしれません。また食生活も安定するようになり、健康志向が高まるからとも言えます。

症状はどんなもの?痛いの?

1b8bb7b15c3ed44ed40fe226e9f157cf_s

顎関節症の症状は、上記のように「硬いものを噛んだら顎が痛くなった」というような日常的なものから、顎の痛みまで様々です。中でも代表的なものとして「クリック音」があります。顎を開閉した時に出るカクンという音です。カクカクというものもあります。これは顎関節にある関節円板がずれて出てしまっている時に鳴る音です。関節の一部分の問題という事になります。痛みを伴わないこともあります。

他にも口が大きく開けていられない「クローズドロック」という症状があります。これは進行した症状で、クリック音は伴いません。口を開けようとした時に関節円板が下顎頭を邪魔して開口に必要な動きが出来なくなるというものです。

関節のあたりからジャリジャリやごりごりという音がする場合もあります。関節の変形によるもので、これは全てが異常とは限りません。ある一定のところまでくると、症状が止まることもあります。これには観察が必要です。

複数の症状で悩む事が多いことから、専門医での時間をかけた診療が必要となります。まずはどのくらい口が開くかという開口量のチェックや、CT検査により顎関節の状態の把握から始めていくことになります。

まとめ

顎関節症は一般的な症状であり、誰にでもあり得るものです。しかし痛みがあり炎症を起こしていても放っておいたり、無理に負担をかけると悪化の可能性もあります。気になる場合は早めに歯科医院や専門医の検査を受けて状態を把握しましょう。

関連記事

  1. f8b7d19d249b0afdf22bc5a1e479da0f_s

    口と全身の関連

    多くの患者が渡り歩く、歯科心身症とは?

    ストレス社会と言われる日本の社会で一生を送る私たちにとって、ストレスと…

  2. teeth_grinding

    口と全身の関連

    全身に症状が出る?歯ぎしりの問題

    歯ぎしりは中年男性に多いようなイメージがありましたが、実は年齢に限らず…

  3. 6192558056479da0e63537da565fd4b6_s

    口と全身の関連

    歯ぎしりではないTCHという症状

    TCHと呼ばれる症状をご存じでしょうか?これは、断続的に歯を接触させる…

  4. 100c8992b54b13d8f1634bbcbf9ce317_s

    歯ぎしり

    知っておくべき歯科用語【歯ならび顎関節編】

    歯科用語の虫歯や歯周病編には書けなかったその他の言葉を紹介していきます…

  5. 3231f68395b56cd95d0e73ec3b6e9d31_s

    口と全身の関連

    その原因は歯ではない?ストレスで起こるお口のトラブル

    確かに歯が痛いはずなのに、歯医者さんでは「異常なし」と言われてしまった…

  6. 2e839136d5bd5d0c290ded065a9dd796_s

    その他

    21世紀の歯科医療!オーラルヘルスプログラム

    現代人のなりやすい病気を現代病などと言ったりしますが、時代に合うように…

  1. c94eca710a178d99446d34222e592639_s

    歯茎

    過剰歯ってなに?子供にもあるの?
  2. 6176f824da792afd7b95c52a55c14798_s

    口と全身の関連

    卵かけご飯を美味しく食べるための歯の話
  3. 61129011834ba5481e94e3743ab17695_s

    歯が痛い

    もう虫歯を削らなくてもいい?!ドックベストセンメントを使った治療
  4. 652670

    インプラント

    単純に気になるインプラントの素朴な疑問
  5. 406bef4a39cd012cc2f82d0900de6559_s

    その他

    インフルエンザにかからない人って?
PAGE TOP